紀和化学工業株式会社
染料事業部
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ABOUT US

高品質な染料・顔料・インクジェットインクを全世界に!!

1954年、合成染料工業の発祥地である和歌山で「ジアゾ&カップリング反応」による「アゾ系有機顔料」を開発し、製造および販売をスタート。

その後も「ジアゾ&カップリング反応」の研究を重ね、1966年には「分散染料」を、1982年には「反応性染料」を開発し、製造および販売をスタート。

現在までの65年間新たな「染料」「顔料」を追い求め続け、「カチオン染料」「油溶性染料」「直接染料」「酸性染料」「スレン染料」等を次々とラインアップしています。


また2002年には、それまで培ってきた「染料」「顔料」についての技術を結集したテキスタイル用インクジェットインクである「分散染料インク(昇華転写用)」を開発、製造および販売をスタート。

その後は「染料」「顔料」だけではなくインクジェットインク製品にも注力し、現在では「分散染料インク(一般用)」「反応性染料インク」「酸性染料インク」「捺染顔料インク」を開発、製造および販売を行っています。


社訓「徳育」「創造」「奉仕」を念頭に、染料事業部一丸となって豊かな色彩で全世界のお客様や社会に貢献できますよう頑張ってまいります。

ん? 染料・顔料ってなんなの…?

染料事業部の事業部名称である「染料」や、また紀和化学工業発祥の原点である「顔料」という言葉を耳にしたことがある方は少ないと思います。



そこで「染料」・「顔料」について簡単にご説明します。
「染料」・「顔料」とは色を有する物体で、無色の物体に溶け込んだり付着することで、それらを有色の物体に変化させることができます。
(染料事業部で扱う製品は全て有機化合物)



回りくどくなりましたが…普段目にする色のほとんどは「染料」・「顔料」の色なのです。
(衣服・食物・住宅・新聞・雑誌・街頭看板etc.)



あまり聞きなれない「染料」・「顔料」ですが、これらのおかげで私たち人間は色彩豊かな楽しい生活を営むことができると、私たちは考えています。



そもそも…染料と顔料の違いってなんなんだろう…?

先述しましたが「染料」も「顔料」も色をもつ物体です。
紀和化学工業で取り扱う「染料」・「顔料」はどちらも有機化合物であり、それらの化学構造にも明確な違いはありません。



「染料」・「顔料」の分類方法のひとつに、有機溶媒への溶解性の違いによる分類方法があります。
この方法によりますと「染料」と「顔料」は次のように分類できます。


 ○「染料」→水または有機溶媒に溶けやすいもの
 ○「顔料」→水および有機溶媒に溶けにくいもの


染料事業部で取り扱う「染料」・「顔料」は上記の分類方法に則っています。

各種染料間の違いって…?

染料事業部で取り扱う「染料」は「分散染料」「反応性染料」「カチオン染料」「油溶性染料」「直接染料」「酸性染料」「建染染料」等 多種多様です。


これらの「染料」は当然化学構造から分類することができますが、今回は着色したい物体の種類(素材)に注目して分類してみます。



 ○ポリエステル →「分散染料」
 ○アセテート →「分散染料」
 ○綿 →「反応性染料」「直接染料」「スレン染料」
 ○麻・レーヨン →「反応性染料」
 ○アクリル →「カチオン染料」
 ○シルク・ウール →「酸性染料」「反応性染料」
 ○ナイロン →「酸性染料」「反応性染料」
 ○皮革 →「酸性染料」



皆様のお洋服の素材をチェックしてみてください。お洋服に色が付いていれば必ず素材に応じた「染料」や「顔料」が活躍しています。
例示できませんでしたが「油溶性染料」はプラスチック(樹脂)に、直接染料は紙に適用されています。 また「顔料」はバインダー(固着剤)により種々の素材に適用できます。

テキスタイル用インクジェットインクって何…?

染料事業部ではこれまでに培ってきた「染料」・「顔料」に関する技術を結集したテキスタイル用インクジェットインクを取り扱っています。



今ではインクジェットインクはとてもなじみ深いものであると思いますが「テキスタイル用」というものは初めて耳にする方が多いと思います。


染料事業部のテキスタイル用インクジェットインクの印字(着色)対象物は、紙ではなくポリエステル布や綿布等の布地(=テキスタイル)です。


プリンターはテキスタイル印字専用品で印字幅が2m程度のものが主流です。



インクの種類は着色したいテキスタイルの種類(素材)に応じて選択します。


 ○ポリエステル →「分散染料インク」
 ○綿・麻・レーヨン →「反応性染料インク」
 ○シルク・ウール →「酸性染料インク」「反応性染料インク」
 ○ナイロン →「酸性染料インク」「反応性染料インク」


「捺染顔料インク」はバインダー(固着剤)を含有しており、種々の素材に適用できます。