Special interview
新規染料の研究開発、及び主にプラスチック染色用染料の品質管理を担当しております。 |
まず新規染料の研究開発では、既存の染料に新たな付加価値(例えば染色性、耐久性の向上等)を加えたものの開発を行っています。 |
この際、目的とするテーマに対してどのようなものを作れば目的が達成できるかの分子設計、合成スキームの設計、実際の合成、そしてスケールアップの検討までを一貫して行っています。 |
また品質管理ではプラスチック染色用染料について各種分析を行い、使用可能な品質であるかどうか、及び使用可能ではない場合にどういった対処を行うかの判断を行っています。 |
仕事をするうえで重要なのは、目的意識を持つことと考えています。 |
与えられた仕事を淡々とこなすだけではなく、何のためにこの仕事をしているかを意識し、物事を主体的に考えることで、「もう少し良い方法があるのではないか?」「この操作は省いても良いのではないか?」等、効率的に仕事を行うための手段を考えることができます。またそうすることにより、モチベーションも高まり、仕事自体も楽しくなります。ただ私自身、まだまだ出来ていないところも多くありますが、可能な限り意識していきたいと考えています。 |
仕事を行う上では、当然うまくいかないことも多くあります。特に新規染料の開発というテーマにおいては、まず合成自体ができるかどうかも不明であり、また合成できたとしてもそれが有用な性質を持っているかどうかは実際に確かめてみるまで分かりません。そして、仮に良好な性能のものができたとしても、合成する上でのコスト面、安全性等、クリアすべき条件がいくつもあります。こういった問題を徐々にクリアし、製品化に近づけられた時が特にやりがいを感じています。 |
私は大学こそ大阪の方でしたが、生まれも育ちも和歌山であったため、大学で培った知識・経験を地元で活かせないかという思いがありました。そして、大学では光化学の分野で有機合成を用いた新規化合物の開発を行っていたため、その分野に強みのある企業でこの知識が活用できるのではないかと考え、そういった企業を探していました。そこで、紀和化学工業では色材、フィルム等を扱っており、また有機合成を用いた染料の開発等を行っていると知り、興味を持ったのがきっかけです。そして実際に面接・企業見学等を通して、自身が望んでいたことができる環境であると考え、入社を決めました。 |
学生の時は学生の時にしかできないことをするのが望ましいと考えています。それは勉強だけに限らず、遊びもそうです。就職に対する不安は少なからずあると思いますが、就職がゴールではありません。就職してからやりたいことを学生時代のうちに見つけてください。そしてもし、やりたいことが私たちが行っているような仕事であるなら、是非弊社染料事業部/技術開発部にお越しください。 |